私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。



「取り敢えず、これはあくまでも私の推測、可能性なわけであって。それを裏付けるには、その韋駄天サマとやらがニセモノであることを確認しなければならない」



聖威がそう言い切ると、他の二人と竜樹様は同時に頷く。

……そうだ。

もし、それが韋駄天様のニセモノだというなら、本物の韋駄天様がどこかに囚われているんだ。……すでに命が尽きているとは、想像したくないけど。

聖威の推測が正しいのかどうか、確認する必要がある。



「それならまず、俺が善見城内で韋駄天様との接触を試みよう。【擬態術式】の僅かな綻びから、別の波動を感じることが出来ればニセモノ断定が出来る」

「おぉっ。帝宮勤務の神術士、頼りになるねぇー?」

「……とは言っても、城内で騎士団所属の武官である韋駄天様と顔を合わせることは滅多にないんだけど。何か騎士団主催の催しでもあれば……」

そう言った竜樹様は苦い顔をしている。

確かに。同じ善見城の敷地内といえど、拠点箇所が全く逆方向の神術士団と騎士団が顔を合わせるなんて、討伐遠征でもない限り無いだろう。

城内で顔を合わせるのは難しいかもしれない。