「しかし、『効率的な神術士の育成方法』ですか?それは……」
「それは、舞空が身を持って経験してるだろ?」
「……あ、ひょっとして、この神術士養成所のこと!」
竜樹様は頷く。
「この竜族神術騎士団養成所をモデルとして、月輪界に提案する。もし、月輪界でもこの神術士養成所を打ち立てて神術士を育成することが出来たなら……月輪界唯一の神術士である【宿曜】を天界に招致できるのも夢じゃない」
もし、【宿曜】を招致出来るとなれば……この世界にすら、未来に希望が溢れていく。
(ああ……)
心の中が、胸がまた熱く震えた。
天界の輝かしい未来だけではない。
ひょっとしたら、また……みんなに。
まだ見ぬ未来のはずなのに、もしもの希望が感動を覚えさせてくれる。
なんて素晴らしいことなんだろう。
「……ちなみに、使節団の提案を進めたのは竜樹様なんですか?」
ふと湧いた疑問をぶつけると、竜樹様は首を横に振る。
「いやいや。これは天王様の政策案だよ。あの件以来、ずっっと考えていたらしい」
「えっ、天王様が……!」



