私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。


ーーーもう、一年半前となるだろうか。

異世界の戦士たちによる、あの潜入調査。

その際に、【宿曜】の存在が発覚した。

【宿曜】が星見として迎えることにより、豊穣、安寧の時代を迎え、この世界に平和をもたらす。と、言われている。

……そこを、見逃すことは出来ない。



【宿曜】を天界に招致することと、月輪界の発達した戦闘技術。

それらが、天界側の求める利益。

一方、月輪界側の利益となるべく示すもの、とは。



「……月輪界には、対魔族に有効な神術士の存在が限りなく少ないと、依然、聖威から聞いていた。だから、『効率的な神術士の育成方法』を知識として提言すれば、月輪界も乗ってくれるんじゃないかって」



そうだ。架威の手によって、月輪界の最後の『神術士』の一族が没落してしまった。

しかし、月輪界で神術士が減少を辿る理由は、それだけではなく、月輪界の目覚しい文化の発展と神力の力関係も関与しているのでは、と、竜樹様は推測したそう。

パワーバランス、というらしいが。

「元来、神力っていうのは、自然界の理に存在するもの。文化が発展して、人や機械の力が強くなれば神力は廃れていく。……これらも踏まえて提言しようと思って」