私がお伝えする前に、豹牙様がその旨を直球で韋駄天様に伝えてしまった。
伝えられた方も、代弁してもらった私も思わず声が重なる。
「俺も舞空も立派になるって、あいつらと約束したんだ!だから、舞空は神術士を目指す!……婚姻させて領地経営の傍ら、神術士の修行を韋駄天、おまえらが支援してやれんのか?え?」
「え?は?え?……舞空、登録神術士を目指すのか?!」
混乱のあまりキョロキョロしたのち、韋駄天様は私の方を見る。
訴えるような視線に、つい頷いてしまった。
そして、宣言する。
「は、はい……わ、私、神術士を目指そうと思います。なので……」
「そ、そうか!そうなのか!そうだったのか!舞空は光治癒の素養?なら、神殿の弥勒殿に頼んで……」
「お、お待ち下さい!」
何やら、勝手に話が進みそうなので、そこでひとまず韋駄天様のその口を止める。
弥勒様のご指導は願ってもないことだけど。
……でも、神術士への第一歩として、まず私がやるべきことは、もう考えてある。
それを自ら伝えようと口を開こうとした、その時。
こっちに向かってくる複数の足音が聞こえてきて、思わず振り返ってしまった。



