でも、言ってることは大体は間違っていない。

私は決めた。宣言したのだ。



「……はい!もちろんです」



『約束』のために。自分の『夢』を叶えるために。

胸を張って、前に進むことにしたのだ。高みを目指して、上を向いて。



私の意志を再確認できた豹牙様は「そうかそうか!」と何度も頷いて、満足げな顔を見せていた。



「じゃあ、舞空。俺たちお互い立派になったら、一緒に月輪界に行こーな!」

「……はい!」

「いつか絶対、あいつらに逢いに行こう!」

「はい!是非!」



まだ出発点にすら立っていないのに、胸を張って力強く応答する。

まだ、出発点にすら立っていないのに。

でも……確信はある。



《どうせなら、派手に夢見ようじゃないか!》



何故ならば、私はこれから。

盛大に派手に、夢を見る予定だから。



互いの決意を共有した私たちは、笑みを見せ合う。

輝かしい未来を手にすることが出来ると、確信して。



「じゃあ食後の茶でも飲もう」

「はい!チョコレートも持ってきてますよ?」

「わ!食べたい!楽しみー!」