「舞空、どうだ?うまいか?」
「え、ええ!とても美味しいです!」
「だよなー!俺もお気に入り!」
豹牙様はそう言って、ニコニコと笑う。そしてまた、目の前のオムライスを頬張っていた。
……豹牙様が私を誘った理由。
それは、異世界料理を共に味わうだけではなく、それがわかる人と思いを共有したいのだと思う。
月輪界から来た戦士たちのことを知る、誰かと。
食事中の話の内容も、異世界料理のことや、共に過ごした侍従、翼の話ばかり。
あいつの黒い翼はカッコいいだとか、剣の稽古をつけてもらった話や。技がカッコいいとか。
取り敢えず、翼は超カッコいいとか。
毘沙門天様や高官の方々にイタズラして貶めた話とか(……)。この話をしてる時、側に仕えていた毘沙門天様から「その話はおやめください!」と、ツッコミが入った。
豹牙様の胸の中には、翼らの存在が深く刻まれたようだ。
それは、わかる。私も一緒。
私らは同志のようなもの?豹牙様もそれを感じ取っているから、こうして私を呼んでくれるんじゃないかと思う。



