神術士を目指す私への……なんて、認めてくれているのがくすぐったいし、嬉しかった。
「……貰っちゃっていいの?ホントに」
「ああ、持ってけドロボー」
「っつーか、俺の私物だけど」
「ケチケチすんな。おまえ何個も持ってるだろが。指が足りなくなるぐらい」
「いやいや、それなら『私らからの餞別』じゃなくて『俺からの贈り物』でしょうよ」
「カタイことを言うな!銀太から舞空への贈り物が指輪だと、妙な意味合いになるだろが!」
「妙かい。そんなことねえよ」
「妙だよ!」
「ぎ、銀ちゃん……男が女に指輪贈る意味、わかってる?」
「え。でも魔金属だぞ?深く考えるなよ」
「いや、深く考えて!」
「天然か!」
何でか、こんな場面で急に小競り合いか始まってしまった。
最後の最後に、やはりこれか。
……でも、ここまで気にして貰えて、感謝は止まらない。
「……舞空」
顔を上げた私の前には、凛とした聖威の立ち姿が。
しっかりと前を向いている、その姿が。
「大丈夫だな?舞空は。もう、胸を張って前を向いてる」
「え……」



