噂話を沢山背負っている竜樹様を、翼と銀太さんが挟んで座り、話の真相を追及しているという場面となっていた。

その横には、竜樹様の従者である士黄様が唐揚げを黙々と食べている。

その光景を、私と聖威がチョコを食べながら離れたところで見守っていた。



「へー。ロリ姫とそんな関係じゃなかったらどんな関係なのよ。もしやプラトニック?常に性欲ムラムラのお年頃な男子がそんな言葉吐いたら面白くねえぞ?」

「ばっ……!羅沙は友達の妹だ。そして、純粋無垢、何の穢れもない……俺の癒しだ!」

「……」

「……だーかーら!何だその癒し発言。オモローでないだろが!それに、癒しを求めるお年頃じゃないっつーの!」

「我が君は、腹にイチモツ抱えてる大人と日々渡り合ってるので、癒しを求めることぐらい許してやってくだせぇ」

「従者にも同情されてホントつまらないな、おまえ。だからあのタイミングで花束渡しちまうんだよ」

「は?!俺はおまえらを楽しませるために生きているんじゃねえぞ!」



だから、なんて話をしてるんだ。



「ホンっトに、野郎どもってどうしようもない話ばっかしてるよなー」