私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。


《たかがではない!『聖域』とは、何にも代え難い最強の力、『聖域』の気に触れればどのような勢力も一瞬で浄化される……何にも屈さない力だ!》

《聖域の番人・宿曜は、その『聖域』の扉を開ける資格を持つ者、『聖域』を支配する者……それをたかがと?何も知らない愚か者め!》



『聖域』に魅了され、自身が『宿曜』に相応しいと信じて疑わない。

本当に禁忌の魅了術式にかけられ、心が囚われているかのよう。

……狂っている。

あの狂気に満たされた目つきを思い出すだけで、全身凍る思いだ。



「……さて、どうする?再び善見城、もしくは韋駄天城に乗り込んで一斉確保するか?」

「うーん……」

翼の発言に、難しい顔をして難色を示したのは、銀太さんだ。

「今日一日、その韋駄天サマとやらを観察してみたけどよ?護衛の状況がなかなか厳しそうだ。やはりお偉いさんだからか、常に護衛が二名ほど張り付いている」

「……確かに。韋駄天様ともなると、護衛は上級の神術士や凄腕の騎士だ。近付くにも難しいかもしれない。……闘技場の外に一人で出たという状況を作れたというのが、信じられない」