というか、野蛮な兵士団を持つ下級神族?

身の程を知れ?

……仮にも婚約者だった女性に放つ言葉ではない。

朝霧様、私のことをそんな風に思っていたのですか?

時間をかけて信頼を重ね婚約が決まり、通じ合っていると思ったのに。

その台詞を聞いて、長年積み重ねた愛情がスーッと冷めていくのがわかった。



しかし、やっていないものはやっていない。

自分の身の潔白を証明する為にも、自分自身の勢いを殺すわけにはいかなかった。



「私はやっておりません!やっておりません、朝霧様!」

「舞空、おまえの部屋を調べたら、猛毒の入った小瓶が出てきた。……これだけ証拠が揃っているのに、まだそんな戯言を申すか?!」

「え、はっ?!猛毒?!……そんなの知りません、存じ上げません!私はそんなもの持っては……!」



猛毒の入った小瓶?本当にそんなものを所持した覚えがない。

それに、そんな小瓶ひとつで暗殺未遂の犯人にいとも簡単に仕立て上げられるなんて……。




この時点で、私は気付く。

誰かに、嵌められてしまったのだ。と……。











私らと、ざまぁするぞ!
〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。〜