土曜の昼下がりの公園。 子どもをつれた家族が何組かいて少し騒がしい。 ベンチに座った私たち。 あきが買ってくれたジュースを受け取った。 「ありが……」 「海智、どういうつもり?」 「ご、ごめんなさい。」 「違う、そうじゃなくて。」 「?」 隣にうつむいて座っていたあきがゆっくりとこちらを向いた。 「なんで俺のこと呼んだの?」 「!そ、それは…。」