「・・・どう・・・して・・・・」


私の視界に見えたのは、ほかの誰でもない。
私がずっと会いたくて会いたくて、ずっと探し求めていた人。

私が生涯でただ一人、愛した人。

あー、私、ちゃんと死ねたんだ。

あー、私、ちゃんと彼の元へ来ることができたんだ。


「落ち着け、ゆっくり息をしろ。」
鉄平は私の体を支えながら、大きなごつごつとした手で私の頬をさする。
心配そうにのぞき込むその瞳にうつる自分を見ただけで私は涙が止まらなくなる。