「そう言えばイチさん、社長の甥っ子って本当ですか⁉︎」
「…あぁ、千葉くんに聞いた?」
「はい。千葉先輩、イチさんに牽制されたって」
「…だって、千葉くんが小夏を口説くとか、我慢できねーし。頭うりうりしてんのだって気に入らねーし。俺のだし。圧力掛けといた」
ふ、とイチさんの口角が意地悪く上がる。
ケーキをお皿に乗せながら「大人気ない…」
なんて言いつつも、イチさんが見せたその独占欲が嬉しくてつい顔が綻ぶ。
頭うりうりもやっぱり嫌だったか。ふふっ。
「なーににやけてんの」
おでこを小突かれた。
あんなに飄々としていて何を考えてるかイマイチ分からないイチさんが見せてくれるそういう人間らしいところ、私が引き出しているんだと思ったらすごく嬉しいんだもん。
「…あぁ、千葉くんに聞いた?」
「はい。千葉先輩、イチさんに牽制されたって」
「…だって、千葉くんが小夏を口説くとか、我慢できねーし。頭うりうりしてんのだって気に入らねーし。俺のだし。圧力掛けといた」
ふ、とイチさんの口角が意地悪く上がる。
ケーキをお皿に乗せながら「大人気ない…」
なんて言いつつも、イチさんが見せたその独占欲が嬉しくてつい顔が綻ぶ。
頭うりうりもやっぱり嫌だったか。ふふっ。
「なーににやけてんの」
おでこを小突かれた。
あんなに飄々としていて何を考えてるかイマイチ分からないイチさんが見せてくれるそういう人間らしいところ、私が引き出しているんだと思ったらすごく嬉しいんだもん。



