「…ま、男として意識してもらえてるってことかな」

私の顔を覗き込み、ニヤリと笑う。

それだけでまた昨日のことを思い出して顔が赤くなってしまう。

「緒原はすぐ顔や態度に出るからな。千葉、私に感謝だな」

ふふん、と不敵に笑うのは美鈴先輩だ。

「美鈴先輩、あざーっす!」

「…軽い!もっと敬え」

美鈴先輩に小突かれた千葉先輩。

…あれ、何かいつも通り…だ。