「ああ、一生敬え!」

ガハハ、と豪快に笑う美鈴先輩。

「いやもうほんと一生ついていきます!」

「なーんか緒原はほっとけないっていうか、守ってやりたくなるっていうか…ちっこくて素直で可愛いし、私が男だったら口説き落として絶対彼女にしてるわ」

「あー、私も美鈴先輩みたいな頼りがいのあるイケメン彼氏、欲しいです!」

私は隣の美鈴先輩に抱きつく。
もはやみんな酔っ払い。
テンションが高い。

私もお酒の力で昨日のことを忘れようとしている。

「はーい、2人とも飲み過ぎですよー。そろそろ水挟んどきましょうねー」

テーブルを挟んで向かい側にいた千葉先輩に、シャンパンの入っていたグラスをお水の入ったグラスに替えられた。

前言撤回。千葉先輩は酔っ払いじゃなかった。
結構飲んでるはずなのに、さすがは営業。お酒を伴う接待とかも多いだろうから強いのかな。

「ちばー!ところでお前はいつまで片想い続けるつもりだー⁉︎」