…いや!ちょっと!昨日のあれこれを思い出して、恥ずかしくてまともに直視出来ない…!

私は真っ赤になって、イチさんからすー、っと視線を外す。

っていうか、私昨日あのまま力尽きて…! 

ばっ!自分を見やると、ダボダボのパーカーをすっぽり被っていた。

「…パーカー、着せといた」

ありがとうございます、ともごもご呟いて、でもやっぱり目は合わせられない。

挙動不審な私を見て、くっ、と喉を鳴らして笑い、私の鼻を摘むイチさん。

さっき息が出来なかったのは、これのせいだったのか!

「…なに、目も合わせてくれないの?昨日はあんなに俺のこと見つめて良い声で啼いてくれたのに?」

「うわーっっ!」

ななななっ、何を言い出すんだこの人は…っ‼︎
慌ててイチさんの口を塞ぐ。