いつもよりも感度を増した私の身体は、それだけでピクンと跳ねてしまう。

「…小夏…」

私の胸に顔を埋めながら、息を乱して私を呼ぶ。
こんなイチさんは、普段絶対に見られない。
こんな色気のある掠れた声で名前を呼ばれることも、ない。
それだけで、愛おしい。

「…っんっ!っあ…っ!」

抑えきれない声を手の甲で閉じ込めようとすると、

「…もっと聞かせて?」

尋常じゃない色気を孕んだ瞳で射抜かれ、妖艶な微笑を浮かべて手をベッドに縫いとめられた。




ーーそうして私はイチさんに一晩中翻弄され続け、何度目かの時についに意識を手放したーー。