真夜中の横断歩道にて、わたしは不良生徒に助けられた

 すぐに気がついて「ごめん!」と伝えたのだけれど、斎藤くんは真に受けてしまったのか、

「……実は、ずっと前から好きだったんだ」

 ……マジで言ったよ!

 思わずベッドから転がり落ちそうになった。

 しかし落ちてしまったら足首がきっと悲鳴を上げるので腕を駆使して踏ん張る。