棗ちゃんはステキな恋がしたい



「仮屋さんの清らかなオーラで洲崎くんの邪悪なオーラが中和されちゃうのかな」

「あはは。そうかも。天使と悪魔!」


キャッキャとはしゃぐ女の子たちに、先生がホイッスルを鳴らす。


「そこ。真面目に授業受けなさい」

「はーい」



いけない。

わたしも、授業に集中しなきゃ。



「また話そうね、仮屋さん」

「うんっ」