棗ちゃんはステキな恋がしたい



お昼休みに入ると、教室でお弁当を食べて過ごした。


午後になると応援団による応援合戦があって、それも評価ポイントがつくから、各チーム本気で挑む気満々。



「小学校のときは親とグラウンドで食べたよね~」

「こっちの方が気楽でいいわ」



わたしには、そういう思い出がない。


パパが運動会に来るなんてことがまずあり得ないし。



「にしても。うちらの学年だけ男子やる気なさすぎじゃない?」


そうだったの!?

男女混合でのダンス、一生懸命踊ったよ!



「いいよな3年は。男子だけで組体操」

「さすがにあのダンスはハズいわ」



そういえばミツルさん、組体操出てたのかな。

準備を手伝いに行っていて見れてなかった。


「ちゃんと午後は本気だしてよね、男子」

「わかってるよ」