棗ちゃんはステキな恋がしたい



「おどし文句幼稚園レベルかよ」

「君こそ理解力に欠けるね。義務教育イチから再スタートしたらどうかな」



ストップ―――



「僕と勝負しろ洲崎一斗」

「はあ?」

「まずは次の実力試験でどちらが優秀か――彼女にふさわしい男か証明してみせる」

「あのなあ。学校の勉強できてもナツメにふさわしいとは限らねーだろ」

「ハハハ! さっそく負け犬の遠吠えかい?」

「殴っていいか」

「暴力で解決しようなんて野蛮なヤツめ」

「うっせぇ。強くなきゃナツメ守れねーぞ」

「言っておくが僕ならこのレベルの学校の試験、満点以外ありえないが。1年の君は3年の僕よりはるかに簡単な内容で試験に挑む。ハンデなら既に与えている」