棗ちゃんはステキな恋がしたい



だから今日も、そろそろ解散。


ありえないでしょ。

つまんない子ってガッカリしてる?



「冬は暗えかもしんねーが。夏の5時っていえば、まだまだ明るいだろ」

「そうだよね」

「それでも延長は無理?」

「うん」



だったら他の人を誘おうって思うよね。



「来年まで我慢すっか」



……え?


「来年が無理なら再来年。それでも許可おりねーなら、3年後だな」

「その頃には一斗の気持ちに変化あるかもしれないよ」

「は?」

「ちがう子、好きになってたり」

「なるかよ」



言いきっちゃうんだ。



「待っちゃダメ」



一斗の言葉、泣きそうなくらいうれしい。


信じたい。


でも、待ってくれても、わたしたちに未来は訪れない。