棗ちゃんはステキな恋がしたい




つ……次!?


「ここでバイバイするんじゃ、ないの?」

「現地解散の遠足か」



大丈夫。門限までまだ時間ならある。



「帰りてーの?」

「そ、そんなことない! もっと一斗と一緒にいたい!」

「……なら。行くぞ」

「っ」


手を繋がれてしまった。

坂田がどこかから見てるのに。


突然出てこないことを祈る。


「はぐれるなよ」


ああ、迷子防止。

人が増えてきたから。