棗ちゃんはステキな恋がしたい



同級生のギャルの子たちも

先輩たちも

JKも



一斗とデートして、ドキドキさせられたんだろうなあ。


ダメだ。

モヤモヤする。



「このあとどうする?」

「家来る?」



うしろから、ドキッとするような会話が聞こえてきた。



映画デートからの、おうちデート。


……なにそれ憧れる!


でもうちに招待なんて絶対にできないよ。


坂田に頼んで別宅を用意してもらえないかな。

トモダチ呼ぶための家。

さすがに無理か。



気づけば周りがカップルだらけ。


さてはとなりのスクリーンでやってた恋愛映画から出てきた人達だな。



「なんか。デートしてるカップル多いね……?」

「俺らもしてるだろ」

「…………」



えっ。



「次どうする」