「ごめんなさい!」 「……え」 肩にまわされていた腕をふりはらい、銀髪さんから距離をとる。 「今日はチェスのお相手、ありがとうございました!」 ふう。 これで、坂田が暴れる前に、危機を逃れられ避けた。 んん? なぜか銀髪さんが、きょとんとしている。 「驚いた」 え? 「見かけによらず。やるねえ」 なにが……? わたし、驚かせるようなことした?