棗ちゃんはステキな恋がしたい



「わたしに何かしたら困るのは、あなただと思います」

「ひょっとして洲崎が助けに来ると思ってる?」

「一斗?……いえ」


飛んでくるのは坂田だ。


「わたしの……あの……お兄ちゃんが。過保護で」


と、いうことにしておく。


「シスコンのお兄ちゃんがいるの?」



しすこん?



「……とにかく。わたしにヒドいことしないでくださいね」


3倍返しどころじゃないので。


「わかった」


物分かりのいい人でよかった。


「じゃあキミは今日から僕のペットだ」