――――空気でわかる。 「なにしてるか。聞いてる」 中性的な顔立ちをした、細身長身の 銀髪の少年。 物静かな口調だけれど この人、ここを仕切ってる。 「どうして女の子連れてきてるの」 少なくとも下っ端ではない。 ボスかどうかまでは、わかんない。 きっと、知ってる。 彼なら一斗の居場所。 「いえ、連れてきてません。この子が乗り込んできたんす!」