棗ちゃんはステキな恋がしたい




突然、背後から会話に乱入するわたしに

女の子たちがギョッとする。


「え、なに。いつから……いたの?」

「わたしが嫌い?」

「はあ?」

「嫌い……つーか。うざい」

「どうせ、あたしらのこと見下してんでしょ」


えっ!?


「見下してないよ!」



むしろ、いつも同じメンバーで仲良さそうにしていて、羨ましいくらい。



「洲崎に媚びて仲間みたいに振る舞ってんのもムカつく」

「なら、どうしてそれをわたしに直接言わないの?」


靴の場所動かしたり、他の子を巻き込んで、なにが楽しいの?


「だーかーらー。お前イジメんのは、お前が泣いたり学校休んだりすれば面白いからで……!」

「おもしろくないよ」