中学生になってから、僕は授業を受けて部室で絵を描いて帰る日々を過ごしていた。

そんな日々を繰り返して、1年。2年生になった時、僕に後輩が出来た。

女子5人、男子3人。

僕は、ある日その男子の輪に入って絵の話をした。そのうち、1人の同性の後輩と仲良くなったんだ。

「ねぇ、一緒に帰らない?」

「良いですよ」

仲良くなったその日、僕は後輩と一緒に帰ることに。僕は自転車通で、後輩は徒歩通らしい。

「……僕は、蓮(れん)と言います。先輩、よろしくお願いしますね」

別れ道、後輩……蓮くんは、にこりと笑う。僕は「僕は、真尋(まひろ)。よろしくね……ばいばい」と蓮くんに手を振ると、自転車に乗って走り出した。



後輩の蓮くんと仲良くなって数日。部室である美術室に着いたけど、鍵が開いていなくて開くのを待つことにした。

蓮くん、今日も来てくれるかな……。

毎日考えるのは、後輩である蓮くんのこと。この蓮くんを待ってる時間が、ドキドキするんだ。

「……先輩、こんにちは」

近くに見えた蓮くんの姿に、僕は嬉しく思う。

蓮くんが来てくれて、嬉しい……それに、ドキドキするな……何だろう。この感覚……。

「こんにちは……!」