「プレゼント渡そうかなーって思ってたんだけど、ファンの子からたくさんもらってるみたいだし、あげて変に思われても嫌だなーって思って、学校終わった後どこか一緒に食べに誘うつもりなんだ。あっ、もちろん私のおごりでね。」

「そうなんだ、いいんじゃない?」


良かった、日奈にそう言ってもらえると安心する。


「あ、一条だ。」

「噂をすれば、だね。」


左側から一条くんがやってきた。クラスの中心人物の彼が、一人なのには違和感があった。
ちょうど誘いに行こうと思ってたからナイスタイミングっ!


「一条っ!!」

「椿ちゃん、どうしたの?」


今日も素敵な笑顔、、、っ!!


「今日誕生日だよね? お誕生日おめでとうっ!!」

「覚えててくれたんだ。」


もちのろんですよ!


「今日さ、お誕生日お祝いしたいのと、最近出かけてなかったからっていうので、どっか出かけない? あー、お互い受験生だから、一時間くらいだけど、、、?」

「うんっ、嬉しいよ。ありがとう。」


よっしゃ! ちゃんと誘えた。