「それはこっちが言いたいね。でも、しょうがないんだよ。親から言われてるし、鍵も没収されてるから家は入れないし。あらかじめまとめといた荷物はそこに置いてあるから服とかには困んないけど。」


いかにも、いやそうな顔で、海飛は言った。


「全力で反抗したんだけど、強引に。」

「はぁ。」


ぽっかーんと口が開いたまま、変な声が出てしまった。

、、、ていうか海飛、鍵没収されたの!?そしたら海飛の家に帰れないじゃん。いやでも、私の家に泊まらないとじゃん!

だから海飛、学校から帰ってきたときの格好のまんまなのか。


「え!?そしたら、私の家に泊まる以外、手段はないということですかね、、、。」

「そういうことになるな。」


、、、ガーン。せっかく、幸せの一週間を送れるはずだったのに、、、。さようなら、私の楽しい一週間、、、。


「じゃ、おじゃましまーす。」


ポカーンとしている私をよそに、海飛はドアを開けて中へ入ってしまった。