すっごく幸せな一日だった。


ー ー ー 


もうすぐ夜ご飯の時間だった。


「ねぇ、海飛。」

「何?」


スマホを見ながら唐突に話しかけてきた椿。
おそらく誰かとメールをしているのだろう。


「、、、あのね、学級委員でポスター作ってたんだけど。」

「うん。」

「今ね、別のクラスのもう一人の学級委員さんに渡さないと行けなくて、家まで来てもらっていい?玄関までにするからさ、本当に渡すだけなの。いいかな?」


あぁ、椿は初日に決めたルールを破ることになるから一応俺に許可を取りに来たのか。


「それなら、全然いいよ。つーかおれは、別に同居してることがばれてもいいんだけどね。」


椿が勝手に決めただけだし。


「それはだめでしょっ!!」

「そうか、、、?」

「とにかく、来ていいよって返事しちゃうね。」

「おっけー。」



いちいち聞かなくてもいいのにな。
まぁ、こういう律儀なところも好きなんだけど。