腐れ縁のあいつと、一週間同居することになった件! ーチャラそうに見えて私を溺愛していた彼っ!!ー

「わぁぁぁ!動物園だぁ~!」


動物園の中に入って、嬉しくなった私は思わず叫んだ。


「、、、お前自分の年齢分かってんの?」


あきれたように海飛が言う。


「それはどういう意味と取ればよろしいでしょうか?」


半分笑いながら私は聞いた。


「いつまで、はしゃぐんですかって、聞いてんだけど。動物園、他の人と比べたらお前は、だいぶ来てる方だろ。」

「私の中では、久しぶりなの。」

「そうですか。」


海飛はそれだけ言って、ぐんぐん進み始めてしまった。


「ちょ、ちょっと待って!」

「なんだよ。」


海飛がこっちを振り返って、「早く進もうぜ」とでも言いたそうな顔をした。


「動物園の、一番初めの見どころはここ!まずはやっぱり、顔出し看板やるでしょ!」

「、、、もう一回聞くけどさ、お前本当に自分の年齢分かってる?」

「分かってます分かってます。高校三年生、まだ誕生日は来てないから、17歳。」


私はそう答えた。


「うん、もう何言ってもダメだね。」


諦めたように海飛は言った。