ースっ


「、、、?いいよ、そんなに持たなくて。」


なぜか、海飛が私の持っていた袋まで持ってくれた。


「重いだろ。」


ほぉー、、、こいつ優しいところもあるんだな。
なんだか、やけにしみじみとしてしまう。もしかしたら今、我が子を見つめるお母さんの目をしているかもしれない。


「でもさ、全部海飛が持ったら今度は海飛が疲れちゃうじゃん。」

「、、、そうだな。じゃあ、ハイ。返します。」


渡された袋の数は、1,2、、、。


「あー!海飛に持ってもらう前よりも増えてんじゃん!」


むうぅと、私はほっぺたを膨らませながら、海飛の方を見た。


「くそっ、バレたか。」

「もう、ホントにあんたって人はねぇ。」


そう言いながら私は、トンっと海飛の肩にぶつかった。


「そんなんじゃ全然痛くないよぉーだ」


と言って、海飛もトンっと私に肩をぶつけてきた。


「はぁ!?」


今度は私がさっきよりも、少し力を加えて海飛にぶつかった。