いやー、でも助かるなぁ~。他にもいろいろ買おうと思ってたから。海飛いたら、ちょっとくらいは荷物持ってくれると思うし。ホント、助かる助かる。



ー ー ー



「これと、これと、あとこれも!はい、よろしく~。」


そう言いながら私は、海飛の押すカートに、どんどん入れていった。

朝ご飯を食べて、少し勉強をしてから、買い物に来た私たち。毎回ここのスーパーを利用させてもらってる。


「ちょっと、買いすぎじゃね?」


驚いているようにも、疲れているようにも聞こえる声で海飛はそう言った。


「そう?」


別に、いつもの事なんだけどな。


「お前、いっつもこんな買い物してんのか?」


今度は明らかに驚いた声だ。
この反応からして、買い物に付き合ってあげたこと、少ないんだろう。


「週に一回お母さんと一緒に。」

「、、、すげぇな。」


お、珍しく海飛が私の事を褒めたじゃない。


「ありがと。」


ここは、素直に喜んでおきますかっ。

お会計を済ませて、家に帰る。もちろん歩きだ。そりゃ、荷物も重い。