「海飛も運んでよ。」

「ほーい。」


そう言って、色々と同時に運んでくれる。
やっぱり力の差ってあるなぁ、としみじみ感じた。


いただきます、そう言って食べ始める。

うんまっ、と海飛はそう言ってくれた。
海飛は本当においしそうに食べてくれるので、私は海飛が食べている姿を見るのが好きだ。
自分まで幸せな気持ちになるし、がんばって作ってよかったと思える。
それくらい、私の料理をおいしく食べてくれるんだ。



「まじで、一週間毎日椿の手料理食べられるのは幸せすぎる。」

「ありがと。」

「いやそれこっちのセリフなんだけど。」


こうまで言ってくれる海飛。


「作りがいがあるの、そういう風に言ってもらえると。だから、ありがと。」

「ふーん、そうなんだ。」

「うん。」


そんな会話を何度かした。




なんだかんだ、海飛と話している時間が、私は好きだ。