「おいしいね!」

「うん!」


こんな何気ない会話が凄く楽しかった。

アイスクリームを食べながら、色々な話を日奈とする。


「ねぇねぇ、椿ってさ、実際のところ海飛の事どう思ってるの?」


いきなりそんなことをぶっこんでくる日奈。

今さっきまでテレビの話してたのに!?

ていうか、”実際のところ”ってどういうことなんだろう?


「別に、実際も何も見てもらっているままだと思うんだけど、、、。」


日奈の言っている意味がよく分からなくて、思っていることをそのまま口にした。


「いやー、なんかさ、椿って海飛の事腐れ縁腐れ縁って、連呼してるけど、その割にはよく頼ってない?だから、実際のところそこまで嫌いじゃないのかなって思って。」

「えー、そうかな?」


全く自覚が無い私。


「まぁ、確かに嫌いではないかもだけど、まったくもって好きじゃないよ。ひねくれてて、なんかヤダ。」

「ストレートやなぁ。」


でも、海飛のことは本当に、それ以上に見たためしがない(ありゃ、これはちょっと失礼か?)。


「ふーん、でもそうなんだ。」


特に日奈はそれ以上ツッコんでこなかった。