腐れ縁のあいつと、一週間同居することになった件! ーチャラそうに見えて私を溺愛していた彼っ!!ー




「へー、そうなんだ。それくらい別に全然いいけど。」


あくまで余裕のある彼氏を演じる。


そこで、椿がやっと帰ってきた。


「さっきね、私たちのっポイの作ってるの、見えた! 多分、あとちょっとで来る。」

「どっからのぞいたんだよ。お前毎回それやるよな。」

「えー、だって気になるじゃん? 早く食べたいなー、まだかなーって。」


椿の昔からの癖だ。こういうのは多分俺しか知らない。田中日奈や空青も知らないと思う。
いっつも必ず厨房をのぞいてくるんだ。どうやっているのかはいまだに知らない。


「そういえば、前もやってたかもね。」


いきなりそんなことを言ってきた一条。

は? なんでお前が知ってんだよ。
これは俺しか知らないと思ってたのに。


「あ、一条くんにも気づかれてた?」


アハハじゃないんだよ。


「僕もちょっと見てきてみようかな?」


、、、また一人称僕に戻ってる。こいつは、裏表を使い分けているのか。普通に怖いんだけど。多分今日で三回目だぞ、この感情を一条に感じたのは。