腐れ縁のあいつと、一週間同居することになった件！ ーチャラそうに見えて私を溺愛していた彼っ！！ー

すると、さすがにこれはかなわないと思ったのか、さっさと手を引いて、こんなことを言い出した。


「椿ちゃん、今日俺がおごるから、好きなだけ頼んでいいよ。」


キラーン、これがマンガだったら絶対こんな効果音が後ろに書いてあるだろう。

せこい、、、ここで俺がおごるよって言うのもなんか変だしなぁ、、、。


「え、、、それは申し訳ないよっ！　自分で払うから大丈夫、ありがと。」


、、、さすがだ椿！　見事なほどに一条の攻撃をかわしている。
本人は無自覚なんだろうけど。

でも一条は、そう返ってくることも分かっていたかのように言った。


「そっか。そういうところも、椿ちゃんのいいところだよね。」


訳すとつまり、そこが僕の椿ちゃんの好きなところだよ、ってことだ。

よくも彼氏がいる前でそんなこと言えますね。
さすがに俺もムカついてくる。多分今俺たちは、はたから見るととっても奇妙な光景になっていると思う。
2人の男子が見つめ合ってバチバチしている上に殺気が凄くて、そんな中一人の女の子は能天気にメニューだけを見つめて何を食べようかそれだけ考えている。