心臓がバクバクなりながらも、シートに着いた。
横にもっと大きなのがあるため、興味が無いのか、ここはたいして混んでいなかった。
「怖かったら俺の手握ればいいから。無理に乗る必要もないし。」
「うん、ありがと。」
海飛には大丈夫だよという笑顔を向けているが、そんなわけない。
どうしよぉっぉおぉぉぉ!! 私死んじゃう? 死んじゃうよねぇこれ絶対!!
ていうかそもそもこんな早い乗り物誰が開発してくれちゃったんですか!? 本当に怖いんですけどぉぉぉぉ!!
と、思っているけれど、無情にも出発のアナウンスはなってしまった。
もう後戻りできない、、、。
海飛の手を今すぐにでも握りたかったけれど、この程度で怖がっていたら、ダメだと考え直して、諦めた。
カタカタ、とゆっくり音を立てながら、斜面を登って行った。
もう一度音が鳴って、少しだけ留まった。つまりこれから、急降下するということだ。
ーぎゅ
右手に温かいぬくもりがあったので見てみると、海飛の手があった。



