何でか知らないけど、四人とも全然びっくりしてない。
なんなら、こうなることが分かっていたかのような。


「でも、タイプとかけ離れた人好きになるとは思ってなかったなぁ、、、。」


私がボソッとそうつぶやくと。


「はぁ、、!? そりゃ失礼だろ。」


海飛が速攻で返答してきた。


、、、んんん???
なぜ、私のタイプを言ってないのにかけ離れていたら失礼だと分かるのだろうか、、、?


「私、、、海飛にタイプの人言ったっけ?」

「、、、。」

「言ってないよね、、!? え、何で知ってんの?」

「、、、ちょっと聞いたことがあったから、、、?」


もごもごと小声で言った海飛。

そうなんだぁ、、と思っていると。


「あら、私からしたら海飛くん、タイプの人にぴったり合ってないとおかしいんだけど。」


私の”え?”という声と、海飛の”は?”という声が同時に重なる。


「だって、椿と海飛くんお似合いだなぁって思って、昔から私が椿の理想の人教え込んでたじゃない。で、その理想の人の性格は全部海飛くんのにしたのよぉ~。そうしたら、椿は海飛くんのこと好きになるでしょ?」