、、、早くない!?

せっかくあとで一緒に食べようと思ったのに。


「腹減った。あと俺、夕飯食べたら一回寝るから。今日、試合あってさ、疲れちゃって。」


要件しか伝えてない。普段の海飛なら絶対何か言ってくるのに。よっぽど疲れてるんだな。


「あ、そう。今作ってるからもう少しでできるよ。ちょっと待ってて。」


それだけ言って、再び私はオムライス作りに励んだ。

海飛は、頭もいいし、スポーツもできる奴なんだ。だから、高校受験で大変な今でも、部活は続けている。ちなみに、サッカー部。海飛によると、推薦で受かったんだとか。
私は部活、二年生が終わったタイミングでやめたよ。受験勉強に打ち込みたかったから。


「おーい、海飛。できたよ。」


ソファに横になりながらぐでん、としている(←きれいになったので、許す)海飛に声をかけた。


「あざっす。」


海飛はそれだけ言って、席に着いた。
ぶっきらぼうに聞こえたけど、顔は笑っていて、すっごく嬉しそうだった。