「え、、俺、、カノジョいないよ?」

「嘘つくな!」

「嘘ついてない!」


秒で反論する俺。


「え、、何を見てそう思ったの、、、? もしやクラスメイトが噂してたとか、、、?」

「、、、ハグ。」

「、、、ん? なんて言った?」

「、、、ハグしてるの見た!! 今まで海飛、そんなこと女の子に絶対してこなかったもん! 知らない子だから親戚とかじゃないだろうし、、、。」


え、、もしや駅でのあれ見てたの、、、?


「え、、そいつただの友達だよ。塾友だから多分椿は知らないと思う、、、。」

「はぁっ!? 塾、、、塾友ォ!?」


ポッカーんと口を開けて驚いている椿。
多分俺もおんなじ顔をしていると思う。


「まぁ、確かに帰国子女だからスキンシップは多いかもだけど。」

「帰国子女ォ!?」


いちいち俺の言葉に反応する椿。


「そういうことだったんだ、、、。」


なんか誤解されてたみたいだけど、理解してもらえてよかった。


「ていうか、それでも謝って!! 普通に考えてそれでも最低すぎだろっ!! 付き合ってないし、私告白してないし、海飛も実際は私に何の気もないんでしょ! 謝って!!」


ド正論なんだけど、一言一言が胸にグサグサ来た。
ここまで言われるって、本当に俺は嫌われてるんだなって。

なんだか、目頭が熱くなってきたので、そっぽを向きながらぶっきらぼうを装って謝った。