ゴール手前で
(神楽先生)『西上!目つぶって!
まだ見たらあかんで!』
と神楽先生に背中を押されて歩く
「まだダメですか?」
(神楽先生)『良いよって言うまであかんぞ!』
「はい!」
そう言い、しばらく歩いたところで止まった。
(神楽先生)『もう目あけてええよ!』
目を開けてみると…
目の前には山と山の隙間から
夜景が広がっていた。
「うわー!これが神楽先生が昔
見に来てた夜景ですか?」
(神楽先生)『うん!綺麗やろ?
西上にも見せたかった!』
「めっちゃ綺麗です!て言うか
全然プチ夜景じゃなくて
ちゃんとした夜景じゃないですか!」
(神楽先生)『そうか?でも六甲山とか
もっとすごいんやろ?』
「らしいですね…でも見たことないんで
わかりません!」
(神楽先生)『じゃあいつか
六甲山の夜景見に行こ!』
「ほんとですか!?」
(神楽先生)『今まで約束は
破ったことないはずやけど…』
「ほんとですね…じゃあ六甲山
楽しみしときます!」
(神楽先生)『いつかやからな!』
「いつかでももう楽しみ出来たから
毎日頑張れます♪」
(神楽先生)『そっか!それなら良かった』
すると…声がした
(ナオ)『早いってー!…え?もしかして
すごい良い感じの所やった?
2人並んで夜景見て…チューとかしてない?』
「何を言うてんの?」と言いながら顔が熱くなった
ナオに言われて気付いた。
夜景を神楽先生の真横で見ている…
そう実感したら恥ずかしいのと嬉しいのと
ドキドキと全てが顔に出ていた
(葛西先生)『え?西上?
なんでそんな顔真っ赤なん?』
「いや!なんもないけど?」
何故か強く言ってしまったけど
明らかにテンパっていた。
(ナオ)『怪しいやん!ニッシー顔真っ赤って…』
(神楽先生)『俺なんもしてないよな?』
とわざとらしく言ってきた。
「はい!なんもしてません!」
(葛西先生)『怪しいですねー!』 とからかってきた。
(神楽先生)『もう!ええやろ!
早よ景色でも眺めたら?』
(ナオ)『ほんまやー!葛西ちゃん!
見て!アレどこやろ?』
(葛西先生)『どこの建物やろなー?』
葛西先生はナオの隣に当たり前のように並ぶ…
ウチはこんなに緊張するし
真横に長いこと並ぶのもやっとやのに…と思った。
そして2人から少し離れた場所に移動し
再び夜景を眺めた。
(神楽先生)『どしたん?また考え事?』
「自分のことですけどねー!」
(神楽先生)『西上が自分の事で
考え事なんか珍しいな何考えてんの?』
頭の中、神楽先生で一杯…と伝えてしまいたい。
まぁそんなことできるわけ無いけど
「こんな景色見れて自分は
''幸せ''やなーと思っただけです」
この''幸せ''と言う言葉に
神楽先生と一緒に見れて''幸せ''と
神楽先生の昔、見て来た景色を
見せてもらえて''幸せ''
って意味を込めててんけどなー…
(神楽先生)『そっかー。
俺も久しぶりに見れて幸せやわ』
その言葉にウチが幸せに込めた意味達と同じ様に
神楽先生も同じ思いを込めた
幸せやったら良いなとか思った。
その後は何も答えずに夜景を見ていた。
