REAL TIME

そしてしばらくして電話が鳴った。

神楽先生だった。


『もしもし?あ…今向かってんねんけど…

帰り何時頃行くとか伝えようと思ったけど

西上すぐおらんくなったからさ…』


「あ、ごめんなさい…」


『ええけどさ…とりあえず17時頃には行けるかな』 


「分かりました!17時に

いつもの場所にいときます!」


『うん!じゃあ後でなー!』


そう言い電話を切った。


ふぅー!たぶん気にしてるんやと思うけど

マリリンと仲良くしてたのは神楽先生やのに!!


そう思いながら準備をし

いよいよ17時前になり

いつもの場所へ向かう。


すると…部活には遅れてくる神楽先生が

早めに着いていた。


「あ!早かったんですね…

前乗っても良いんですか?」


『お!当たり前やん!前は西上専用やで!』


「ありがとうございます!」


思わずめっちゃ顔を緩ませてしまった…


「そういえば葛西ちゃんは…?」


『あー中西迎えに行ってるねん』


「じゃあ2台で行くんですか?」


『そやぞー!嫌か?』


「全然嫌じゃないです」


『よかった!今日、実はな前に言ってた

昔よく1人で練習がてら行ってたって言う

プチ夜景見れるところ行こうと思ってんねん。』


「えっ!そこに行けるんですか!?」


『うん。ただずっと行ってないし

階段もすごいけど行けるか?』


「階段とかは平気ですけど

それを乗り越えた先に神楽先生が

見てたプチ夜景が現れるんですよね?」


『そやでー!』


「めっちゃ楽しみなんですけど♪」


『そっか!良かった…』


もしかして今日の態度が気になってて

さっきからちょっと様子が変なんかな…と思った。


『葛西ちゃん、付いてくるかな?』


「電話ならいつでも掛けれますので

言ってくださいね!」


『じゃあ先向かって

まだ着いてなかったら連絡しよか!』


「そうですね…」


そういえば元々、神楽先生は

話すタイプじゃないから

どんな話したらいいんか分からへん…

でも沈黙は苦手やねんけど

何の話しよ…そう思っていた。


『西上?葛西先生と中西の話やねんけどさ…』


「はい!どうしました?」


『車の話聞いた?』


「何ですか?車って…?

葛西先生は車変えようかなとは

前にチラッと言うてましたけど…」


『それがなー。中西がずっと良いって言うてた

車を買ったみたいやねん!』


「えーーーーー!マジですか?」


『まだ内緒にしてって言われてるから

中西には言わんといてほしいねんけど

あんだけ、あの形の車嫌がってたのにさ

それ聞いて余計に本気なんやなって思ったわー』


「確かに…ナオが良いって言ってた車と

葛西先生の好きな車のタイプとか形とか

全然違いますもんね!」


『せやろ?俺もワンボックスは嫌いやねんなー

西上には悪いけど!』


「ウチはいつか自分で乗りますもん!」


『まぁ西上が乗ってるとこは見たいけどさー

自分で乗るのは無理やなー!

それにさ、気軽に買うもんちゃうやん!

額も額やし…やのにそこ行ったって、なぁ?』


「そうですね!なんか…そこまで行くと

変にこっちからも言えないですね…」


『だから、もうそっとしといた方が良いんやで!

葛西先生も大人やし、なんかあっても

切り替えれると思うし…』


「まぁそうですけど後で知らんかった?とか

言われないですかね?」


『葛西ちゃんがそこで俺らを

責める様なことは言わんやろ?

そんな人じゃないで!』


「あー。そうですね。」