REAL TIME


そして校舎の方を見ると…

神楽先生とマリリンが

窓越しに会話をしていた。

こんな雨の時に楽しそうに話してんのかー!

こんなん見せつけやん!最悪やー!

そう思っていると

雨に濡れている神楽先生が

気になったのか、マリリンが傘を

神楽先生に渡していた。

あ、優しいアピールですか?

次、返してもらう時に

また話せる口実にもなるしなー!

さすが!って思っていた。

もう見やんとこ!見たらテンションが

どんどん下がってくる…


すると…『西上!お前屋根の下入れよー!』と

声がした。声の方を見ると

葛西先生が校舎から叫んでいた。


「別に大丈夫!もう終わるし!」って返事をして


部員達の最後のダウンを見ていた。

すると、突然雨が当たらなくなり

上を見たら傘がさされていた。


「え?」


『傘借りてきてん!』


そう言い横を見ると神楽先生が

マリリンから借りた傘をさしてくれていた。


「え!良いんですか?こんなことして!」

と思わず言ってしまった。


『え?こんなことって?なに?』


「あ、すみません。ありがとうございます。」


『雨に濡れ過ぎやろ!風邪引くぞ!』


「部員ら雨に打たれならがら練習してるのに

1人だけ傘さすのもちょっとね…」


『別にそれはええやろ!気にしすぎ!

それより!これってさー相合傘なるよなー!』


そこで気づいた…

相合傘になっていることに…

それに気付いた瞬間からすごい恥ずかしくなり


「あ、そうなりますね…でも大丈夫ですよ!」


『なんでやねん!せっかく傘借りてきたのに!』


「ありがとうございます!でも校舎からの視線が…」


マリリンの視線が痛すぎて

思わず言ってしまった…


『えー?だって西上ずぶ濡れなってんの

見過ごせへんやろ?』


「大丈夫ですって!風邪で休んだことないでしょ?」


『せやけど!もーええやん!

傘さしとくから片付けしよ!』


そう言い、片付けを始めた。


『もう倉庫まで持っていったら終わりやんな?』


「はい!後は向こうに持っていくだけです!」


『じゃあ行こ!』


「まだ付いてきてくれるんですか?」


『え?部室前まで行く予定やねんけど!』


「まじですか!じゃあ頑張って

片付け終わらせます!」



心臓の音が伝わらない様に平然を装っていたけど

多分ずっと顔は真っ赤だったと思う。

片付けが終わり…


『これで終わりやんな?部室戻ろ!』


「はい!」


そう言い、部室まで歩き出したが

その間他の部活動生と一杯すれ違った。

かなり恥ずかしい状態…

やっと部室に着き…


「もう大丈夫です!ありがとうございます!」


『はーい!早よ着替えろよ!ほんまに風邪引くで?

じゃあ先に集合場所行っとくわー!』


「わかりました!」


そう言い部室に入った瞬間


「あーーーー!緊張した!」

そう1人で呟いた。


マリリンはどう思うのかとかも考えた。

多分、逆の立場ならだいぶメンタルに響く…

目の前で好きな人が自分の貸した傘で

ライバルの子と相合傘をしだして

その子を部室まで

ずっと傘をさしてあげている…

絶対ウチなら耐えられない

見られないなって思った。