家に入りかけた時、携帯が鳴った。
神楽先生だった…
さっきまで会っていたのに
また心臓がバクバクする
勇気を出して電話に出ると…
「もしもし?」
『お!西上!今日ありがとう!』
「いやいや、こっちのセリフです!
ありがとうございました!」
『じゃあ、どーいたしまして!
帰り道、暇やから電話した』
「そうなんですか!?
運転中やのに大丈夫ですか?」
『スピーカーにしてるから大丈夫!』
「それなら大丈夫ですね!」
『今日の話やけどさー、葛西ちゃんの…』
「あー…帰りも正直、心が痛かったです」
『そうやろなって思ったわー。考えるなって
言ったのに速攻で考えてるんやろなーって
思いながら見てた。』
「バレてたんですね…」
『何年見てきてる思ってんの!』
「2年目ですね…」
『まだそんなんやったか!もっと長いと思ってたわ
最初の頃からだいぶ西上は変わったもんなー』
「最初の頃の話は出さないでください…
思い出しても恥ずかしいです…」
『まぁ良いやん!良い様に変わってんやし!』
「そうですけど…」
『あ!葛西ちゃんの件やけど俺も
葛西ちゃんの気持ち探ってみよっかなって
思ってさ…正直、あの2人の事に
あんまり深入りするつもりはなかってんけど
このままやったら西上が気にするやろ?』
「え…ウチが原因ですか!?」
『そら、部活中まであんな顔されたら嫌やからなー』
「しませんよー!」
『いやいや!結構なんかあったとき顔に出てるで』
「以後気をつけます!」
『まぁそれも良いとこやと俺は思うけど!』
「なんか恥ずかしいですね!」
『あ!もうすぐ着くわー!寂しく帰らんで済んだわ
ありがとう!じゃあ学校でなー!』
「はい!今日はありがとうございました!
おやすみなさい!」
『おやすみー!』
そう言って電話を切った。
リアルを更新してなかったけど
足跡を見てみると、家に来たくらいから
来てなかった…
確信犯!?なんて思っていた。
そのままリアルを更新
''複雑やなー!とりあえず今日は
すごい楽しかったけど
んー。って感じもある!
でもそのモヤモヤを話せる人がいて
良かった!なんでも気付いてくれるの
すごいよな!!そう言うところも好き♥️
でも、なんかこうやって好きとか浮かれた後も
正直、葛西ちゃんは…って
考えてしまうけど
考えたらあかんねんなー!''と呟いた
次の日…朝から部活!
葛西ちゃんが来ていた!
(サッカー部)『神楽先生、国坂先生
葛西先生!おはようございます!』
恒例の全員で挨拶をし
葛西先生の所へ行き
「葛西ちゃん!おはよ!!昨日ありがとう!」
と小声でお礼を言った。
(葛西先生)『おー!楽しかったか?』
「え?まぁ!楽しかったよ!」
(葛西先生)『なんやねん!その微妙な反応!』
(国坂先生)『どしたん?西上何言われてんの?』
(神楽先生)『西上いじめられてんのか?』
「違います!違います!あー!準備しないとー」
と言い、逃げるようにその場を離れた。
正直、葛西ちゃんの顔を見ると
ナオの言葉がループする。
神楽先生に考えるなって言われたのに…
考えない!考えない!
とタメ息をつきながら準備をしていると…
『おい考えるな言うたやん?また考えてるやろ』
と頭をコツンとされた。
振り返ると神楽先生が立っていた。
「え?あ、ごめんなさい。」
『絶対考えてると思ったわ!
俺がなんとかしとくって言ったのに…』
「はい。神楽先生を信じて
考えないようにします。」
『はぁ~俺がタメ息やわ』と
笑いながら戻っていった。
めっちゃびっくりした。
ちょっと喜んでる自分もいて
余計にウチは喜んでるのに
葛西ちゃんは…と考えてしまったけど
神楽先生に言われたので
それ以上考えないようにした。
グラウンドに戻ると…
(国坂先生)『西上!キーパーのアップできる?』
「え!?あーやります…」
(葛西先生)『国ちゃん!俺いるやん!
俺するから!任せてー!』と
またウインクしながらキーパーの所に行った
(神楽先生)『良かったなー!西上!』
「はい!」と笑顔で答えた後に気づいた。
「え?何がですか?」
『俺が知らんと思ってんの?』
「あー…」全てを察した。
やっぱり神楽先生は
吉川先輩との事を知ってるな…
『さ、練習するかー!』と神楽先生は
選手らのところへ向かって行った。
全てバレてるんか…と思った。
練習が終わり、選手らがダウンをしている間
片付けをしていた。
