不思議と何も思わなかった。
1人で、神楽先生に連れてきてもらった
サービスエリアに行った。
もうおしまい!もう全部ここに置いていく
そう思って、あの時と同じ位置から景色を眺めた。
やっと動き出せるようになった気がして出発した。
その次の日からは今までとは違う気持ちで
過ごしていた。
しばらく経ったある日、仕事の内容が変わった。
1週間に一度、朝の出勤が早い日が出来た。
最初は気付かんかったけど
毎回、真横に神楽先生が車で
並んでいることに気付いた…
なんで車ずっと一緒なん!思い出すやん!!
って一人で突っ込んだ!
でも、神楽先生が気付くことは無かった。
突っ込み入れれるくらい、余裕があって
気持ちは全く動いてなかった。
もう完璧に大丈夫やん!って思った。
そこから毎週神楽先生を見る生活が
始まって2年経った。
仕事の休憩中、コンビニに寄った。
すると目の前に神楽先生がいた。
全身に何かが巡る感じがあった。
心臓の音もうるさくなる…
話しかけて良いんかな?
気付くかな?10年会ってないけど…
お互い、冬場でマスクをつけていたけど
ウチはマスクをしていても
神楽先生だと分かった。
気付いてもらえるなら話す。
そう思って勇気を出して真横を通りすぎる…
気づかんか…
何年経ってる思ってんの?
ウチだけやで、そんな引きずってるの!
ってか、もう記憶から消えてるやろ!
そう自分を気づかれないショックから
慰めるように色々と言い聞かせてみた。
すると、段々心が落ち着いて来た。
神楽先生よりも先に店を出た。
でも、最後にもう一回だけ…
そう思って神楽先生が出ていくまで見てた。
もう!良くない?こんなんしてたら
人生このまま終わってしまうで?
そう思った。
そして何事もなく、今まで通りの生活を送った。
でもある日を境にピタリと神楽先生の車を
見かけることが無くなった…
異動したんかな?とか考えた。
でも、ウチには関係ないし…
そう思っていたけど
しばらくして、あることに気づいた!
車変わってる!ナンバーは、一緒!
そこで、なんとなく葛西ちゃんの言葉が
確信に近づいた気がした。
あんだけ嫌がってたワンボックス乗ってるやん
そっか、やっぱりそう言うことやんな!
前に言うてたもんな~
でも、大丈夫!いまは全く大丈夫!
そう思った。
それから数年経ったけど
あれから神楽先生を見ることは無い…
でも、ウチも普段を楽しんでるし何も思わない。
ただ、不意に会ったりしたら
どうしようとは思う…
人の繋がりってどこで繋がってるのかわからへんし
日々色んな人と出会う中で
もしかしたら繋がってる可能性もあると思う。
葛西ちゃんとは、あれ以降会ってない
人伝に聞いたのは異動した話。
もう卒業した高校にはいてない。
国坂先生は仕事でお世話になっている人と仲良く
その人を間に話すことはあった。
神楽先生は全く見てないけど
どこかで元気に過ごしていると思う。
ナオとは、短大を辞めてから
ほとんど連絡を取らなくなっていた。
でも、短大から11年経って連絡が来た。
ナオも2年になってすぐに辞めたそうだ…
そこから、11年を埋めるように色んな話をした。
神楽先生の話もした。
ナオの近況も聞いたりした。
またナオとも、いつでも連絡の取れる状況になった。
