REAL TIME


なんだかんだ言いながらも

接客の仕事が楽しいと思い出した頃

出会った人と付き合うために

彼氏と別れてとかしていた。

もう、神楽先生みたいな好きには

なれへん気がしてた...

好きになれるかな?でまた付き合ってみた。

今回の人は束縛がなかなか激しかった。

異性との連絡は絶対なし

送り迎えは絶対

でも逆にその方が神楽先生を絶ち切れる気がして

そのまま連絡先も全部消された。

何も考えてなかったけど

サッカー部もみんな無くなった。

SNSは絶対したらダメ

連絡先は家族と彼氏とその友達のみ

休みの日も彼氏…

それでも別に良かった。

神楽先生のことを考える間も無く

過ごせていた。

思い出したとしても、もう芸能人くらい

遠い存在の気持ちになってた。



でもその生活が2年続いたある日

車に乗っていると

神楽先生とすれ違った。

車はあのときのまま…

その瞬間に何かが壊れて

めっちゃ胸が苦しくなった。

頭の中が神楽先生だらけで

しばらく周りの音が入ってこなかった。

彼氏を見てもやっぱり何も思わない…

そう思い出してすぐに彼氏と別れたい

そう思ったけど、簡単には行かなかった…


しばらくして、相談していた人が

彼氏と別れさせてくれた。

かなり時間がかかった気がした。


別れる問題で神楽先生どころじゃなく

また神楽先生のことを考えることは無くなってた。


その後も仕事を続けて

毎日、新しい人に出会う…

また付き合ってみるを繰り返してた。


でもなー、違うねんなー!

神楽先生が心のどこかにいてるねんな…


そう思うと、神楽先生をまた見かけてしまう

でも一生このままも嫌!


そう思いながら過ごしていた。

あれから何度か、神楽先生は見かける。

でも、段々マシになってきた気がする。

本音は会って話したい。

顔も見たいって思うけど、勇気が無いし

ちゃんと話せる自信もない。

諦める選択しか考えてなかった。


そして、卒業してから8年経って

仕事も変わり新しい環境になった。


仕事も慣れて来たある日

なぜか吸い寄せられるかのように

高校へ向かった。


葛西ちゃんが、異動してるか、してないか

わからへんのに、なぜか向かった。


高校について、学校内を一周した。

やっぱり全然いてない。

居たとしても、帰ってる可能性もある…

やっぱおらんか…そう思って帰ろうとした。

すると...


『え?西上か?』


「え!葛西ちゃん?」


『お前なにしててん!』


「色々あって、気付いたら来てた」


『気付いたら来てたちゃうわ!

もう二度と会わんと思ってたわ!』


「ウチも、もう二度と会わんと思ってた!」


『まぁ何も変わってなさそうで安心したわ』


「葛西ちゃんは何か雰囲気変わったな」


『俺は落ち着いたんや!

それより...あれから神楽先生に会った?』


「会ってないよ」


『連絡は?』


「しても返ってこやんくて、諦める方を選んで

付き合ってみた人が連絡先全部消したから

もう、連絡先もないよ…」


『そっか…んー…』


「なんなん」


『え?確認やけど、まだ好き?』


この言い方でウチもある程度分かるよ!

ずっと葛西ちゃんといててんやから...

そう思った。


「心のどっかにはいるけど、もう大丈夫やで?」


『そっか!じゃあ、俺から言えるのは

お互いのために会わん方が良いんちゃうか?』


「そっかー!たまーに見かけること

あるねんなー!見た瞬間は心臓締め付けられる

見たいな感覚になるけど

その時だけやしさ

会ったところで、何話したら良いかわからんし

どんな顔したら良いんかもわからんし

もう、大丈夫やねん!会うことないし!」


『詳しくは言えへんけど、西上には

頑張って欲しかったなー』


「なかなか頑張った方やねんで?

多分、短大やめて会わせる顔ないって

思ってから、自分の中でも

会わんとこって逃げたな…」


『もう今さら何言ってもアレやけど

仕方ない!西上は幸せになれよ!』


「うん!ありがとう!来て良かったわ」


『俺も会えて良かったわ!

なんか、もうこれで会わん気するなー』


「ウチもそんな気する!

じゃあ、葛西ちゃん!ありがとう」


『うん…西上もありがとうな!』


「色々頑張ってなー!」


『西上もやぞ!じゃあな!』

そう言って高校を出た。