『あー知らん?』
「なに?」
『俺いまは中西と一切連絡取ってないで!』
「え、そうなん?そんな話してなかったから
知らんかった…」
『うん、もう卒業してしばらく経って全くかなー』
「あ、足跡な?神楽先生やと思うわ!」
『急にどしたん?』
「卒業前から足跡付かんくなってん!
そっから夏くらいに一回会ってんけど
卒業前にスマホに替えたらしい!
スマホはパソコン扱いでリアルタイム
見れへんくしてたから
ほぼ確定じゃない?」
『そっかー!やっぱ神楽先生やったんやろなー
で?なに?』
「ほんま鋭くない?」
『毎回話したい事の前になんか挟むやん!』
「よく覚えてるねんなー」
『西上とおった時間濃すぎるねん!』
「せやなー!あのさ、短大やめた!」
『なんでー?』
「一教科落とした」
『でも通えるやろ?』
「もう一回1年、その教科受けたら
行けるって思っててんけど
学費が一教科分じゃなく
入学とほぼ変わらん金額やって
払えへんしさ…」
『休学してお金貯めたら良かったんちゃうん?
それかそれ以外受けて卒業後に
その教科のみ受けるとか?』
「学校から、習得した単位全て無くして退学か
学費払って受けるかの2択しかない言われた」
『そんな短大聞いたこと無いけど』
「そう言われたからなー」
『それでやめたん?』
「うん!」
『じゃあ今は?』
「朝と夜で別のバイトしてる」
『接客?』
「うん」
『保育士じゃないなら、西上は接客やろ!
極めろ!極めろー!』
「ありがとう!極めるわ!」
『それで、神楽先生か?』
「うん、もう合わせる顔無いし
どんな顔して会えばいいんかも分からん」
『あの人めっちゃ忙しいで!
俺も全然会ってないねん!連絡は?』
「メールしてって言われたけど
何て送れば良いか分からんし
送れてない…
送っても返ってこやんし」
『俺も全然返ってこやんねんなー
とにかく今は忙しそうやで』
「そっかー!」
『ってかまだ好きなん?』
「ほんまのこと言うたらまだ好き
でも、今彼氏おる」
『どういう状態?』
「このまま付き合ってみて
神楽先生に会う勇気無いし
連絡も返ってこやんし
いっそのこと忘れる選択してみようと思って…」
『それで会ったら、また気持ちグラつくんやろな』
「そう思う!」
『でも、西上のこと
忘れてるわけじゃないと思うで?
ただ、ほんまに忙しいだけやでー?』
「この会えへん期間が辛すぎるし
もういっそのこと忘れる選択お試し中!」
『そうかそうか!また近況聞かせてくれよ!
俺もいつまでここにおるか分からんねんから』
「うん!」
『じゃあ気つけて帰れよ!
また顔見せにこいよー!』
「はーい!」
そう言って高校を出た。
正直、全く彼氏好きちゃうねんなー
恋愛ごっこ的な感じ?
すぐ別れそうやなーとか思ってた。
それからバイトに専念していると
段々、お客さんのありがとうが
嬉しくなってきた。
そう思ってると、今度は理不尽なことで
怒られる…
わけわからんやん!って従業員同士で
言いながらも理不尽に
怒られることにも慣れてきた。
